AI研修事例インタビュー、医療法人真善会さま

医療法人真善会 / 受講者数:4名 / 2026年実施


「AIは検索するもの」——研修前、真善会の皆さんにとって、AIはその程度の存在でした。

KANNON AI研修を受けた4名のうち、神尾様は研修で学んだ知識をもとに、自社サイト上にClaude APIを組み込んだ従業員分析システムを独自に構築しました。

毎月の従業員評価をボタンひとつでAIが分析し、離職リスクや課題感をレポートとして出力する仕組みです。年間コストはわずか500円以下。

注目すべきは、この仕組みが受講者だけのものではないということです。管理者がボタンを押すだけで誰でもAI分析を使える設計になっており、研修を受けていない社員にもAIの恩恵が届いています。

「検索ツール」から「組織の業務基盤」へ。真善会のAI活用は、研修をきっかけに大きく飛躍しました。


課題|AIは知っている。でも「検索」の先が見えなかった

研修前、真善会ではAIを業務に活かしたいという意識はありました。しかし、実際の使い方は「検索の延長」にとどまっていました。

「僕も検索ぐらいでしか使ってなかったので、検索するものみたいな感じだったので」

── 神尾様

毎月同じ資料を作成する定型作業や、従業員の評価・面談に関わる業務など、効率化の余地がある業務は多くありました。しかし、AIをどう組み込めばいいのか、具体的なイメージが持てないまま時間が過ぎていました。

医療法人特有の事情もあります。現場の業務は多岐にわたり、経営層がすべてを把握するのは容易ではありません。「AIで何かできそう」という感覚はあっても、「何から手をつければいいのか」が見えない——そんな状態でした。

「なかなか想像力があったら多分いろいろ本当にできると思うんですけど、いざAIっていうツールがあったとしても何をしたらいいのかなって立ち止まっちゃうことが多々ありまして」

── 神尾様


変化|研修で学んだ「API」という概念が、すべてを変えた

研修では、一般的なAIの使い方にとどまらず、Supabase(データベースサービス)やVS Code(開発ツール)といった実践的な技術にも触れました。この体験が、神尾様の活用を一気に加速させました。

従業員分析システムを自力で構築

研修後、神尾様が最初に取り組んだのは、自社の従業員評価をAIで分析する仕組みの構築です。

真善会では「ヒット&エラー」という制度があり、従業員が毎月、自分の良かった点・改善すべき点を記入して提出します。これまではその内容を人の目で読み解いていましたが、研修で学んだClaude APIを自社サイトに組み込むことで、ボタンひとつでAIが分析レポートを自動生成する仕組みを実現しました。

「これを押すとClaudeが動き出して、みなさんが書いてくれたのをAIがまとめてくれるみたいな。これが結構好評でして。従業員さんたちの本当の課題感とか、この人の離職リスクとか、いろいろワードでまとめてくれるんですよね」

── 神尾様

このレポートは面接にも活用されており、従業員一人ひとりの状態をより深く理解するためのツールとして定着しています。

受講者だけでなく、全社員がAIの恩恵を受ける設計

さらに注目すべきは、この仕組みの設計思想です。当初はAIにデータを直接持ち込んで分析していましたが、「それだと自分しか使えない」と考え、サイト上でボタンを押すだけで誰でも使える形に作り替えました。

「最初はデータをそのままClaudeに持っていったりしてたんですけど、それだと僕しか使えなかったので。やっぱりサイト上で押すだけで誰でもClaudeが使えるよっていうのが、すごく管理者の方に好評ですね」

── 神尾様

研修を受けた4名だけでなく、受講していない管理者もAI分析を日常的に活用できる状態が実現しています。


成果|「検索ツール」から「組織の業務基盤」へ

定量的な変化

研修前研修後
AIの位置づけ検索の延長業務システムの中核
従業員分析人の目で読み解くAIがボタンひとつで自動分析
AI活用できる人受講者4名のみ受講者以外の管理者も利用可能
AI分析の年間コスト500円以下
活用レベルChatGPTで質問する程度API連携・自社システム構築

意識の変化

研修によって最も大きく変わったのは、AIに対する「見え方」そのものです。検索ツールとしてしか認識していなかったAIが、業務の仕組みそのものを変える手段になりました。

「だいぶそこからは講習のおかげで進化したのかなと思っています」

── 神尾様

特筆すべきは、研修で「APIという概念」を知ったことがきっかけとなり、自力でシステム構築まで到達した点です。操作方法を教わっただけでなく、「AIを業務に組み込む」という発想の転換が起きたことが、この成果につながっています。

受講者から、組織全体へ

神尾様が構築したシステムは、受講者4名の枠を超え、受講していない社員にもAIの恩恵を届けています。「個人のスキルアップ」で終わらず、「組織の仕組み」として定着させた好例です。


展望|美容・広告領域でのAI活用と、現場業務の可視化

一方で、まだ着手できていない領域もあります。真善会では現在、美容・脱毛事業の強化に力を入れており、広告運用へのAI活用に関心を持っています。

「今、美容や脱毛に力を入れており、今後は広告も強化していきたいと考えています。AIを活用した広告の作り方や運用方法についても、具体的に学んでいければと思っています」

── 神尾様

また、現場の事務業務や受付業務の効率化も課題として残っています。定型的な資料作成など「AIでできそう」とわかっている業務でも、具体的な構築に着手できていない部分があります。

研修で得た「AIを業務に組み込む」という発想と技術力は、すでに証明されています。次のステップは、その力をより広い業務領域に展開していくことです。KANNONとしても、引き続きサポートしていきます。