AI研修事例インタビュー、株式会社河村工機製作所さま
河村工機製作所 自動車部品製造
本を読んで「業務には使えない」と一度は諦めたAI。
それが研修を経て、今では社員約20名が日常的に活用するまでに。
河村工機製作所が1年で実現した”全社浸透”の過程には、トップと現場の両輪で動いた仕組みがありました。
背景|独学からプロの研修へ、AI活用の転機
AI活用への関心は早くから持っていました。まずは社内で4名のチームを立ち上げ、AIに関する書籍を1冊ずつ購入して回し読みするところから始めました。
本に書かれたプロンプトを試し、「こういうことができるんだ」という理解までは到達ましたが、
それが実際の業務短縮や効率化にどうつながるかまでは見えず、次の一歩を踏み出せずにいました。そんな中、KANNONのAI研修と出会ったことで、大きな転機が訪れます。
「本を読んでわかるけど、その通りのプロンプトでこういうのができるんだというところまではやってみました。けど、それが業務に活かせられるか、効率化できるかというところで、あまり意味ないよねというところで辞めてしまった」
変化|研修で「初心者向けの本では到達できない」レベルへ
ChatGPTだけじゃないという視野の広がり
KANNONのAI研修を受講し、それまで「AIといえばChatGPT」という認識しかなかった状態から、Claudeをはじめとする複数のツールの存在を知り、視野が大きく広がりました。
「やはりAIといえばChatGPTみたいな考え方しかなかった。それ以外にも『こういうのもあるよ、こういうのもあるよ』と教えていただいたことによって、視野が広がったかなというところが非常に大きかった」
研修の最大の価値は、独学では辿り着けなかった”業務に使えるレベル”の理解です。
「初心者向けの本では理解、到底到達できないようなもっと奥深いレベルのところがあって、そこまで行くと、ようやく業務の改善に使えるというのが理解できるようになった。というところが一番大きいです」
ChatGPTからClaudeへ ── 全社に広がるAI活用
研修後、河村工機製作所のAI活用は急速に広がりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メインツール | Claude(約9割) |
| サブツール | ChatGPT(調べ物のみ、約1割) |
| 利用可能人数 | 約40名(PC保有社員ほぼ全員) |
| 実際の利用者数 | 約20名が業務に活用 |
「業務に活かすとなると、どうしても文章ではなくてExcelだったり、アプリだったり、そういったところまで突っ込みたい。それが手っ取り早くできるのがClaudeだった」
具体的な業務改善の事例
労務費交渉資料の自動作成
顧客との価格交渉に必要な労務費転換の資料を、AIが自動で作成。
仕入先の値上げ情報を入力すれば、顧客向けの提案資料がまとまる仕組みを構築しました。
書類処理の自動化
FAXやメールで届く書類を、ボタン一つでメール画面まで作成できるように、
Pythonを活用した仕組みで、手作業を大幅に削減しています。
管理会計資料の自動集計
労働時間や品目別の所要時間を取りまとめ、管理会計用の資料を自動で作成
法定書類もデータベースと連携させ即時出力可能になりました。
受発注管理システムの構築(最大の成果)
日々の顧客オーダー(追加・ストック・キャンセル・変更)をPythonでアプリ化
さらに既存のシステムと連携させ、在庫情報を自動で読み込む仕組みまで突破しました。
「Claudeでアプローチしたけど限界があった。システムをClaudeにサポートしてもらいながら使って、基幹システムとの入り口を作った」
成功の鍵|トップダウンとボトムアップの両輪
AI浸透が加速した最大の要因は、役員自身が研修に参加しAIの可能性を体感したことにあります。
「役員が参加したことで、AIの素晴らしさを役員自身が分かった。会社全体として、トップダウン的にもAIやっていこうという文化が醸成された」
ただし、トップが号令をかけるだけでは不十分ということも感じます。
「一番大事なのは現場。トップがこういうの作れって言ったところで、営業担当者が欲しいと思ってなかったら、いらんよと。きっかけはトップダウンの指示ですけど、現場がゲームを変えられたというところが良かった」
研修受講者がリーダーとなり各部署でAI活用を牽引。
社内では個々の社員がそれぞれClaudeを使って業務改善に取り組んでおり、「この業務はAIで対処できないか」という会話が日常的に交わされています。