舘林・ホールディングス株式会社さま グループ会社の統括(建築・不動産・太陽光発電事業ほか)


研修を受けるのは、会社ごとに選ばれた方。その一人ひとりが、周りにAIを広める役になる。
申請書やメールといった日々の書類づくりにAIが入り始め、学んだことを社内で発表する場の構想も生まれています。

そして今、物件のお問い合わせ対応のように「探す・入力する」手間の多い業務が、次のテーマとして見えてきています。


背景|「AIを広める力を身につける」ための研修でした

舘林・ホールディングス株式会社は、岐阜県を拠点に、建築・不動産・太陽光発電事業などを営むグループ会社を束ねられている企業です。2026年8月に、全2回のAI活用人材開発研修を対面で実施しました。

研修は、社員全員ではなく、会社ごとに1~2名が受講される形でした。技術・営業・管理と、立場の異なる部門から受講者が集まっています。役員の皆様は、見学としてタイミングの合う時間に参加されました。

「AI人材として周りの人に広める役割を、担ってほしいと願って」

受講した方が、それぞれの部署でAIを広める役になる。 それが、今回の研修の目的として最初から置かれていました。


変化|役員の皆様の手元でも、AIが仕事に入り始めました

申請書づくり ── やり取りを重ねて、形にする

社長は、外部への提出書類作成にAIを使用しました。

最初に出てきた案は、思い描いていたものと少し違っていました。そこで、指示の出し方を変えたり、ほかの資料を追加で渡しながら、何度か作り直してもらっています。

「思うのと違うとちょっとやり直しみたいな感じで、4回くらいやってもらいましたね」

一度で完成させるのではなく、AIとやり取りを重ねて近づけていく。申請書のような形式の決まった書類でも、たたき台づくりをAIに任せる使い方が始まっています。

メールの文面 ── 言葉遣いまで整えてくれる

営業職の社員を中心に、お客様や取引先様への日々のメールの作成にもAIが使われています。特に助かっているのは、文全体の構成と、敬語や言葉遣いの部分です。相手に失礼のない、正しく丁寧な表現が求められる場面で、ゼロから考える前にたたき台が手に入るようになりました。

受講された皆様の使い方

役員の皆様から見えている範囲でも、受講された方の使い方が少しずつ出てきています。

活用場面内容
数字の集計管理サイトなどから必要な数字を拾い、表にまとめる(試行中)
議事録会議の内容を記録し、最後に重要な項目をまとめて出す
会議資料会議に向けた資料の準備

意識の変化|「一人が便利に使うもの」から「社内に広げていくもの」へ

1. 学んだことを「発表する場」をつくる構想が生まれました

研修を受けた方が、学んだことを社内に共有する場をつくりたいというお考えが出ています。

「その人たちが10分ほど学んだことを発表し共有してくれる会」

技術・営業・管理と、部門の違う方が受講されているからこそ、それぞれの使い方を持ち寄ると新しい発見が生まれます。受講した方の取り組みを、ほかの社員が知り、AIに関わるきっかけにするための構想です。

2. リスクを知ったうえで使う姿勢が、社内にあります

社内では、AIを使う際の情報の扱いについて、気をつけて使おうという意識が共有されており、話題になることが多いといいます。

「AIのことって全てが良い情報じゃないじゃない?」

何でも任せるのではなく、どこまでの情報をAIに渡してよいかを見極めながら使う。便利さとあわせてリスクにも目を向けていることが、社内での使い方の土台になっています。


今後の展望

物件のお問い合わせ対応 ── 探す・入力する手間を減らしたい

グループの1つである不動産事業では、物件に関するお問い合わせが、メールや電話で日々届きます。お問い合わせをくださった方の情報を入力し、物件資料をお送りするまでに、いくつもの手作業が発生しています。

工程いまの進め方
お問い合わせの受付メール・電話で届く
お客様情報の入力営業サポートの担当者が入力
物件資料の準備情報シートと地図を、フォルダを何段階もたどって探す
資料の送付探し出した資料をメール文とセットでお送りする

物件資料を探す作業について、役員の方はこう話されました。

「この一連の作業時間が短縮できた分、他のサービスも手掛けたい」

グループ全体の情報の整理

グループ内の会社にまたがる情報を整理する業務でも、AIの活用を試されています。社内の細かい情報をどこまでAIに渡してよいかを慎重に見極めながら、進め方を探っている段階です。

受講された方を「AI人材」として支え続ける

研修の目的である「周りに広める役」を、受講された方が意識し続けられるようにすることも、次のテーマとして挙がっています。受講者への利用状況の聞き取りや、AIに関する相談の場を活用しながら、社内に広げていく取り組みが続きます。

学んだ一人から、部署へ、会社全体へ。 それが、舘林・ホールディングス様の次のステップです。