株式会社みやびさま 内装建具メーカー 

ミヤビ

AI研修がもたらした最大の変化は、業務効率化ではなかった。これまで周囲との連携に積極的ではなかった社員が「人が変わった」と社長が驚くほどの成長を見せ、社内の”救世主”に。効率化の先にある、人と組織の変化を生んだ事例です。


課題|全部手打ち、全部アナログの現場

株式会社みやび様は、住宅をはじめ、宿泊施設や商業施設、医療福祉施設等、幅広い分野に製品を納める内装建具メーカーだ。愛知県稲沢市に本社を構え、「社会問題を解決し、当たり前を創っていく」のプロダクトブランドを掲げ、社会的インフラを担う事業者様を中心に事業を展開している。

研修前の現場は、徹底したアナログ作業だった。指示書は手入力、工程表はExcelで手打ち、見積書や提案書も一から手作業で作成していた。

「めちゃめちゃアナログだったんですよね。それぞれが全部手打ちでやってて、資料もここまでできるイメージは正直なかった」

── 社長


変化|「人が変わった」T様、社長を食事に誘う

T様 ── 協調性のなかった社員が、社内の”救世主”に

AI研修がもたらした最大の変化は、一人の社員の「働き方」と「人との関わり方」が根本から変わったことだった。

T様は研修前、人付き合いが苦手で協調性に課題があった。それがAI研修を受けてから、まるで別人のように変わった。

「全く人付き合いができなかった、協調性がなかった人間が、AIの講習を受けてから、人から聞いたことを社内にAIで作って落としていくっていうのをやってる。コミュニケーションを頻繁にやるようになった」

── 社長

AIを通じて社内のさまざまな人から「こういうの作ってほしい」と頼られるようになり、自然とコミュニケーションが生まれた。ある日、社長を食事に誘いに来たという。周囲も「あいつ、AI受けてから人が変わった様に積極的に動いてますよ」と驚いている。

研修終了後には、わざわざ社長室のドアを叩いて「AI研修、ありがとうございました」と伝えに来た。

「なんかもやもやしたものが晴れたこと、まだまだやれる事が沢山あるなと実感したので、これから色々と活躍できるように頑張ります!そんなことを言う子ではなかったので、嬉しかったですよ。」

── 社長

この変化はタイミングもよく、賞与にも反映されました。

T様が作ったもの

鋼材の在庫管理アプリ

種類が多い鋼材の在庫を、手書きで記録して事務所に渡し入力してもらう流れだったものを、工場側でもパッと確認できる管理アプリに変えた。

指示書の一括自動作成

部屋番号やパターンごとに異なる指示書を、必要な情報を入力するだけで6パターン一括出力できるシステムに。フォルダ作成・ファイル命名まで自動化した。

工程表の計算自動化

Excelとスプレッドシートを連携させ、型番や必要数を入れるだけで自動計算する仕組みを構築。

「Excelとかの1個のやつを作るのにしても10分の1くらいの時間でできちゃう」

── T様

以前は1人の依頼に1週間かかっていた作業が、今では1時間で完了する。

K様 ── AI画像生成で営業の武器を作る

K様は、高級ホテル向けの営業で画像生成AIを活用している。

これまで提案時に使える画像は、日中に撮影した写真のみ。高級ホテルに泊まって撮影するには1泊100万円クラスの費用がかかり、現実的ではなかった。

AIで昼間の写真を夜景バージョンに変換し、間接照明が効いたラグジュアリーな雰囲気の画像を生成。顧客に「こんな風にできるんだ」とイメージを持ってもらえるようになった。

「ラグジュアリー感がめっちゃ出る。こういう間接照明とかもちゃんと出してくれる」

── 社長

さらに、自社のホームページ情報と既存の提案書をAIに読み込ませ、ホテル向けの営業資料をほぼAIだけで作成している。


成果|数字と、数字では測れないもの

定量的な変化

研修前研修後
指示書作成1件ずつ手入力6パターン一括出力
資料作成時間1依頼に約1週間約1時間で完了
Excel作業手打ち・数式なし10分の1に短縮
営業画像日中写真のみAI生成で夜景・CG対応
CG外注費1画像で数百万円AI生成でほぼゼロ

数字では測れない変化

「働き方そのものが変わっちゃったんだからさ」

── 社長

新卒社員もK様の影響を受け、AIを活用したプレゼン資料作成に取り組み始めている。「AIを使うのはズルい」ではなく「AIも技術の一つ」という文化が社内に根付き始めた。

「AIを使うこともその人の能力の一つだと思う。活用の仕方がレベルが高ければ高いほど、いい資料が作られていく。それも技術なのかな」

── 社長


展望|関東拠点への波及、図面解析、機械連動へ

稲沢拠点でのAI活用が進む中、関東の拠点の従業員からも「受けた方がいいですかね」という声が上がり始めている。

「ここの人間たちがAIを使ってやってるっていうのを見せることで、自分たちも取り入れていかなきゃいけないんだなっていうのが出てきてる」

── 社長

今後は500〜600枚の図面データからの自動拾い出しや、工場の機械との連動も視野に入れている。